相場の「勘」、「何となく」とは

相場では、よく、「勘」や「何となく」、で分かってしまうことがあります。
これは、相場に限らずあることです。
でも、多くの場合、テクニカル指標がクロスしたなどの明確な理由付けがない限り、
一時の気の迷いとして無視されます。
このような「勘」の類は、軽く見られがちですが、そう軽視できない理由があります。
 
人間の脳はよくできたもので、脳細胞同士が、コンピュータの論理回路のようなものを
形成しています。
この論理回路にシナプスが流れて思考という名の演算が行われます。
 
脳が、素晴らしいのは物事の特徴を学習する能力です。
この能力は、現状コンピュータとは比較にならないぐらい高度なものです。
 
我々は、五感から得た情報を基に、物事の特徴を感じ取ります。
そして、これまで、それらの特徴に名前を付けて、
「はっきりした理解」を形成しながら生きてきたはずです。
 
とすれば、「はっきりしていない理解」は、まだ、語彙力が追いついていない
発展途上の特徴抽出中の領域ではないでしょうか。
 
思考には、意識した思考と、無意識の思考とがありますが、
「はっきりしていない理解」は、まだ、意識との結託が弱い部分と考えてもよさそうです。
 
とすれば、「勘」などは、脳が作りかけている発展途上の領域を使った
演算結果と考えるとどうでしょう。
 
職人と同じで、手や耳で「勘」を磨き、それを繰り返すことで、意識が追いついていき
その「勘」を技術にできる。
そういうことだと思います。